インプラント治療の流れ
1.術前診査・治療計画
お口の中、健康状態を把握し治療計画を立てます。
2.インプラントの埋入手術・治癒期間
インプラントと顎の骨が結合するまでの治癒期間は、骨の状態および全身の健康状態により異なり、2〜3ヵ月程度で結合する場合もあれば、6ヵ月程度かかる場合もあります。
3.アバットメント・人工歯の装着
イインプラントと骨が結合した後に、アバットメントと呼ばれる土台を装着します。必要があれば仮歯を装着して見た目や使用感を確認し、問題なければ最終的な人工歯を装着します。
4.治療後の歯磨きと定期検診
インプラントを健康な状態で長持ちさせるためには、インプラントおよび残存歯を清潔に保ち、定期的に検診を受け、メンテナンスを行う必要があります。
インプラント治療にかかる期間
インプラント治療にかかる期間は、症例によって異なります。
手術前には残存歯の治療を行い、必要に応じて骨造成治療や矯正治療を行うことがあります。
またインプラントが骨と結合した後、仮歯を入れて6か月程度、咬み合わせや見た目を調整することがあります。
例えば、歯が1本欠損している症例で、残存歯に問題がなく骨量が十分な場合、インプラント手術を行ってから2~3か月で型取りを行い、仮歯または最終的な人工歯の装着ができます。
インプラントをお考えの方
Q.インプラント治療は何歳でも受けられますか?
A.顎の成長が止まっていない年齢ではインプラント治療を行いません。個人差はありますが、通常は20歳以降を目安にインプラント治療を行います。
高齢の場合、年齢制限はありませんが、インプラント治療のリスクとなる全身疾患がないこと、メンテナンスを継続して行えることが必要となります。
Q.インプラントはどれくらいもちますか?
A.現在一般的に使われているチタン製インプラントは約50年前から使用されており、適切なセルフケアと定期的なメンテナンスを行えば、健康な状態で長期に機能することが証明されています。
しかし、治療後のメンテナンスを十分に行わなければ、インプラント周囲炎などのトラブルが発生することがあります。インプラントのみでなく、口の中全体の口腔清掃をしっかりと行い、インプラント周囲炎を予防することが大切です。
インプラントの上に装着する人工歯(上部構造)については、天然歯の詰め物・被せ物と同様に欠けたり外れたりすることがあります。また天然歯と違い、インプラントの人工歯はアバットメントを介してインプラントにネジ止めされていますが、このネジが緩むことがあります。定期的に検診を受け、咬み合わせやネジの緩みをチェックし、トラブルを予防することが大切です。